地域の高齢者の社会参加を応援! ~身近な居場所づくりと議会での活動報告~
地域社会と高齢者の皆様の「生きがい」
このまちでは、高齢者の皆様がますます増えています。長年にわたり地域を支えてくださった皆様が、これからも住み慣れた場所で、心豊かに、そして生きがいを持って過ごせることは、地域全体の願いであると私は考えています。
平均寿命が延びる一方で、「健康寿命」、つまり人の手や特別な支援を受けずに自立して健康的に生活できる期間との間には、残念ながら差があると言われています。この差を少しでも縮め、多くの皆様が「健康」なだけでなく、「生きがい」を持って社会とつながり続けられるように支援していくことが、今の地域にとって非常に大切な課題となっています。
閉じこもりがちになってしまう方や、「話し相手がほしい」「何か地域の役に立ちたいけれど、どうすればいいか分からない」といった声も、地域の活動に参加させていただく中で耳にします。こうした声に寄り添い、政治家として何ができるのか、日々考え、活動しております。
身近な「居場所」と「つながり」を育む取り組み
高齢者の皆様が気軽に外出でき、誰かと交流できる「居場所」は、社会参加の第一歩となります。公民館や地域の集会所などで開かれている「サロン」活動は、まさにそうした大切な役割を果たしています。お茶を飲みながらおしゃべりしたり、趣味の活動をしたり、軽い体操をしたりと、形式ばらずに集まれる場所があることは、大きな支えとなります。
こうした地域の「居場所づくり」を応援するために、行政も様々な取り組みを行っています。例えば、活動場所の提供や、立ち上げ・運営に関する相談支援、活動費の一部助成などです。私自身も、地域のサロンや高齢者向けの集まりに顔を出させていただき、参加されている方々の声や、運営されている方々のご苦労、そして「こんなことができたらもっと良いのに」といった具体的なご意見を直接伺うようにしています。
また、地域のNPO法人やボランティア団体、民生委員の皆様が、高齢者の見守りや外出支援、趣味活動のサポートなど、多岐にわたる活動を展開されています。これらの活動は、行政の支援だけでは届かない、きめ細やかな「つながり」を生み出しています。こうした、地域で自発的に生まれている温かい取り組みが、より円滑に進められるよう、行政との橋渡し役を務めたり、議会で必要な支援策を提案したりすることも私の大切な役割だと考えています。
議会での議論と今後の展望
議会では、高齢者の皆様の社会参加を促進するための様々な提案を行ってきました。
例えば、地域のイベント情報や、高齢者向けの講座、ボランティア募集などの情報を、より多くの皆様に分かりやすくお届けする方法について議論しています。スマートフォンやインターネットが苦手な方にも情報が行き渡るよう、広報紙の改善や、町内会などを通じたきめ細やかな周知方法、あるいは地域の拠点に相談窓口を設けることなどが考えられます。
また、高齢者の皆様が活動場所まで安全に移動できるよう、地域内の移動手段の確保や、既存の公共交通をより利用しやすくするための工夫についても提案を行っています。自宅から気軽に外出できる環境を整えることは、社会参加を促す上で非常に重要です。
さらに、高齢者の皆様が「支えられる側」だけでなく、「地域を支える側」として活躍できる機会を増やすことも目指しています。長年培ってこられた経験や知識を活かせる場、例えば子供たちの見守り活動や地域の清掃活動、趣味の教室の先生など、様々な形で社会と関わり続けることができるような仕組みづくりも、今後の重要なテーマです。
これらの活動を通じて、単に寿命を延ばすだけでなく、一人ひとりが「今日はサロンで友達と話せて楽しかった」「地域の活動に参加して、誰かの役に立てた」と感じられるような、生きがいあふれる地域社会を築いていきたいと考えています。
地域の皆様お一人お一人の声が、こうした取り組みを進める上での何よりのヒントとなります。普段感じていること、こうなったら良いのにということ、何でもお気軽にお聞かせいただけると幸いです。共に、高齢者の皆様が主役として輝ける地域を創ってまいりましょう。