地域の高齢者の皆様が安心できるために ~見守り活動の取り組みと議会への報告~
はじめに:住み慣れた地域で、安心して暮らすために
私たちは皆、住み慣れたこの地域で、いつまでも安心して暮らしていきたいと願っています。特に、高齢者の皆様にとって、住み慣れた家や地域での暮らしを続けることは、心身の健康のためにも非常に大切です。しかし、一人暮らしの方や日中ご家族が不在になる方が増える中で、地域全体で見守り支え合うことの重要性が高まっています。
地域の皆様からは、「近所に一人暮らしのお年寄りがいて心配だけど、どう声をかけたらいいか分からない」「もしもの時、誰かに気づいてもらえるか不安」といった声をお聞きしています。こうした地域の皆様の願いや不安にお応えするため、政治家としてどのような活動をしているのか、ご報告させていただきます。
地域での見守り活動と皆様の声
地域での見守り活動は、行政が行う専門的なサービスだけでなく、自治会やNPO、地域のボランティアの方々、そして何より近所にお住まいの皆様の日々の関わりによって支えられています。「最近姿を見かけないけど大丈夫かしら」「郵便物が溜まっている」など、些細な気づきが早期の支援につながることが少なくありません。
私は日頃から地域の皆様とお話しする中で、こうした見守りの現状や課題について、様々なお声をお聞きしています。
- 「地域の集まりに参加しづらくなった方がいる」「気軽に集まっておしゃべりできる場所がもっとあればいい」
- 「離れて暮らす家族が心配しているので、地域の状況を伝えてほしいと言われた」
- 「見守り活動に参加したい気持ちはあるが、具体的にどうすればいいか分からない」
- 「地域の民生委員さんや自治会の方々だけでは負担が大きいのではないか」
これらの声は、単に高齢者の皆様を「見守る」だけでなく、地域社会との繋がりを保ち、孤立を防ぐことの重要性を示しています。
議会での取り組みと活動報告
皆様からいただいた声や、地域での活動を通じて感じた課題を、私は議会の場で積極的に報告し、改善に向けた提案を行っています。
例えば、地域の見守り活動をより確かなものにするために、以下のような点について議会で取り上げ、市の担当部署と話し合いを重ねています。
- 地域における見守りネットワークの強化: 自治会、民生委員、地域の事業者(電気、ガス、郵便、宅配など)が連携し、異変に気づいた際にスムーズに行政や関係機関に連絡できる仕組みづくりが必要です。議会では、こうした連携を支援するための具体的な方策や予算について提案を行いました。
- 地域での交流の場の創出・支援: 高齢者の皆様が気軽に外出して、誰かと話し、社会と繋がることができる「居場所」を増やすことが重要です。地域の集会所や空き店舗などを活用したサロン活動や趣味の教室への支援拡充について、必要性を訴えています。
- 見守り活動への参加促進: 「見守りに協力したいけれど、どうすればいいか分からない」という声に応えるため、住民向けの簡単な研修会や情報提供の機会を行政が設けることの重要性について提言しました。
これらの活動は、すぐには大きな変化として現れないかもしれませんが、地道に議論を重ね、関係部署と協力することで、地域の皆様が安心して暮らせる環境整備に繋がると信じています。
今後の展望と地域へのメッセージ
誰もが年を重ねても、住み慣れた地域で自分らしく生き生きと暮らせる社会を目指すことは、私の活動の大きな柱の一つです。これからも、地域の皆様の声に耳を傾け、現場の課題をしっかりと把握し、それを議会での活動に繋げていくことをお約束します。
見守り活動は、特別な誰かだけが行うものではありません。私たち一人ひとりが、日々の暮らしの中で地域の方に関心を持ち、自然な挨拶を交わすといった小さな関わりから始まります。皆様お一人お一人のご理解とご協力が、地域全体の安心に繋がります。
この「まちかど議会ONLINE」を通じて、私の活動や議会での議論について、分かりやすくお伝えしてまいります。そして、ぜひ皆様からも「こんなことで困っている」「こうした取り組みはどうだろうか」といったご意見をお寄せいただきたいと思います。皆様と共に、より良い地域を創っていくために、引き続き精一杯努めてまいります。