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世代を超えてつながる地域へ ~身近な居場所づくりと議会での活動報告~

Tags: 地域, つながり, 居場所, 交流, 議会活動

地域のつながりについて考える

日々の暮らしの中で、皆様はどのような時に「ほっ」と安心感を感じられるでしょうか。それはご家族との団らんかもしれませんし、趣味の仲間との時間かもしれません。あるいは、何気ない近所の方との挨拶かもしれません。私たちは皆、程度の差こそあれ、地域の中で誰かとつながり、支え合いながら暮らしています。

しかしながら、近年、地域での人とのつながりが少しずつ薄れてきていると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。お子様が独立されて家の中が静かになった、引っ越してきたばかりで知り合いがいない、あるいは仕事や家事に追われて地域活動に参加する時間がない、など。様々な理由で、ふとした時に孤独を感じたり、誰かと気軽に話したいと思ったりすることがあるかもしれません。これは、特定の世代や状況の方だけでなく、私たち誰もが感じうる可能性があることだと考えています。

地域での「居場所」や「交流」の重要性

こうした状況を踏まえ、私は「世代を超えて誰もが安心してつながり、自分の居場所がある」と感じられる地域づくりが、これからの暮らしにおいて非常に大切であると考えております。

ここで言う「居場所」とは、特別な場所や大げさなことではありません。例えば、近所の方が集まってお茶を飲める場所、子どもたちが宿題を見てもらえる場所、趣味のサークル活動ができる公民館の一室、公園で少し立ち話をする時間、地域のお祭りへの参加など、本当に身近な活動や場所のことです。こうした場所や機会があることで、普段の生活では関わりのない人とも自然と交流が生まれ、ちょっとした悩みや困りごとを相談したり、地域の情報を得たりすることができるようになります。

議会での取り組みと今後の展望

私はこうした地域の「つながり」や「居場所」を育むために、皆様からいただいたご意見やご要望を基に、議会において様々な提案を行ってまいりました。

具体的には、地域の集会所や空き家などの活用を支援し、多世代が集える交流スペースを設けることや、地域で活動されているNPOやボランティア団体が行う見守り活動や居場所づくりの取り組みへの支援を強化することなどを提案しています。また、行政の手続きだけでなく、地域のイベント情報や生活に役立つ情報が、デジタルが苦手な方にも分かりやすく伝わるような工夫も求めています。

これらの取り組みは、特定の誰かだけを対象とするものではありません。子育て中のお父さんお母さんが息抜きできる場所、高齢者の方が気軽に立ち寄れる場所、一人暮らしの方が話し相手を見つけられる場所など、それぞれの立場の方が少しでも地域とのつながりを感じられることを目指しています。

もちろん、行政や政治家の活動だけでは十分ではありません。地域の皆様一人ひとりが、例えば、近所の方に笑顔で挨拶をする、地域のイベントに顔を出してみる、新しい趣味の集まりに参加してみるなど、できることから少しずつ地域との関わりを持っていただくことが、温かい地域づくりにつながると信じています。

これからも、私は皆様の声に耳を傾け、世代を超えて誰もが孤立することなく、地域の中で安心して笑顔で暮らせるよう、身近なところから一つずつ、誠実に活動を続けてまいります。地域のつながりや居場所づくりについて、何かご意見やご提案がございましたら、ぜひお聞かせください。